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北九州市八幡西区にある整体院tete、理学療法士のイチケンです!
今回の施術日記は、他の鍼灸整骨院の先生の紹介で当院に来られ始めたDさま(40代女性)です。
鍼灸整骨院の先生が他県に転居される際に、痛みがなかなかとれない患者様を紹介したいとの事で、Dさまを当院に紹介してくれました。
お仕事は、前傾姿勢の多い、作業員として働かれています。
ラインの仕事のため、休憩時間以外は前傾姿勢での作業が続きます。
そのため、首や背中、腰と体の背面に筋肉疲労がたまり、首や肩の痛み、腰の痛みが強く出ているようです。
疲れがたまってくるとギックリ腰(急性腰痛)を起こすようで、5か月前も実際にギックリ腰を起こしたとのことでした。
首、背中から腰、太ももの裏の筋肉や筋膜が固くなっており、その筋肉や筋膜の調整、筋硬結(筋肉の塊)の除去と腹圧コントロールができる体づくりを目指して現在来院してもらっています。
来院されると、まず初めにベッドにあおむけに寝てもらい、片方ずつ脚を上げて、脚の上がる角度を評価します。
整形外科的検査法ではこれをSLR(Straight‐Leg-Raising)テストと言います。写真のような検査法です。
これは、太ももの裏の筋肉や筋膜の固さを診たり、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアがあれば、放散痛(神経の痛み)が太ももの裏に広がります。この脚の上がる角度を整体前後で測定しています。
当院では首や頭からのアプローチをまず、最初に行います。
首にできている筋硬結(筋肉の塊)の除去や頭についている筋肉、例えば、側頭部にある側頭筋や後頭部から首についている後頭下筋群などを筋膜リリースで緩めます。
また、直接、あたまの縫合(頭蓋骨の骨と骨とのつなぎ目)に働きかける、頭蓋骨リフトや静止点誘導などのクレニオ・セイクラルセラピー(頭蓋骨調整)を行うことで、あたまの筋肉が緩みます。
そうすると、脚の上りが良くなり、SLRテストの角度の数値が上がります。
つまり、あたまや首の筋肉を緩めると、太ももの裏も柔らかくなり、腰への負担が減った状態になるということです。
実際にDさまも、施術後はかなり腰の痛みが解消され、調子がいいようです。
あたまから首、背中、腰、太ももの裏は、筋膜でつながっています。
この筋膜を緩め、動きを引き出せば、そのつながりのある部位も動きが良くなってきます。
Dさまも、筋膜のつながりのある部位を緩めることで、痛みを感じている腰がかなり楽になってきています。
ただ、まだ来院頻度が浅く、今後の経過を追っていきたいと思っています。
あたまや首の筋肉や筋膜に働きかけて緩めることで脚の上りが良くなる!
これは、あたまと首、背中、腰、太ももの裏が筋膜でつながっている!
その一部を緩めることで、他の部位の動きが良くなる。筋膜のつながりを感じられる症例です。
今後は、さらに、腰の痛みが完全にとれるように、施術していきます。
そして、いい状態がより長く保たれるように、セルフ筋膜ストレッチもアドバイスしています。
最後まで、イチケン施術日記を読んでいただきありがとうございました。