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こんにちは!
北九州市八幡西区折尾の「肩こり・腰痛ケア専門」整体院tete、理学療法士のイチケンです。
今回の症例報告は産後の腰痛でお困りの方です。腰の痛みが強く、運転ができないためお母さまに付き添われて両手に杖をついて来院された30代女性、主婦の方の整体です。
上の写真は初回時の施術前後の比較写真です。
今回3人目のお子さんを出産されてから7か月になるとのことです。産前も腰痛はあったようですが、産後痛みが強まり、1か月前にはぎっくり腰になったので整骨院に通われていたようです。施術と電気治療を受けるもなかなか痛みが取れなかったため脊損センター(整形外科)を受診されて、腰部椎間板ヘルニアと診断されたとのことでした。痛み止めを服用して経過観察をしている状態で、インターネットで骨盤矯正、筋膜調整をしてくれるところをさがしていて当院のホームページにたどり着いたとのことで連絡がありました。
最初のお電話では、まだ痛み止めを飲んでいる状態で経過観察中ということだったので、「脊損センターの担当医の先生が整体を受けても大丈夫と言われるまでは様子を見てください。」とお伝えしました。
後日、あらためて連絡があり、担当医の先生が整体を受けても大丈夫ということだったので予約を入れさせてもらいました。
初回は腰の痛みが強いために、背中が曲がり腰が伸ばせない状態で、両手に杖をついてお母さまに付き添われて来院されました。
施術ベッドにあおむけに寝るのも痛みがあるのでとてもゆっくりと寝なければならない状態でした。また両膝を伸ばすと腰の痛みが強まるので両膝を曲げた状態で施術を行いました。
初回時に詳しくお話をうかがいお身体の状態をみせていただきました。
まず初めにベッドに寝た状態で骨盤のゆがみ、足の長さの違い(脚長差)がないかを確認しました。
右の骨盤が上がり(右上前腸骨棘が左に比べて高い位置にある)、左の骨盤が外側に開いている(左上前腸骨棘が外側に開いている)状態でした。このような骨盤のゆがみが出ているためにおなかに力が入りにくくなっているようでした。この状態では腰椎の椎間板に負担がかかりやすくなるため腰痛が出やすくなります。また右の骨盤が上がっているために右足が左足に比べて短くなっていました。脚長差が出ている状態でした。
また、長い間腰痛が続いているためか、首や肩、背中、腰回り、両方の太ももの裏、足の指の筋肉に力が入っているようでカチコチに硬くなっていました。筋膜も硬く、皮膚と筋膜との滑りが悪くなっているように感じました。このような筋膜の状態は、毛細血管や末梢神経を圧迫してしまうため血流、神経の流れが悪くなります。この状態が長く続くとからだに重だるさや痛み、しびれが起こってくる可能性が高くなります。
首の付け根には大きなしこり(筋硬結)ができており、押さえると痛みが強く出るようでした。この首の付け根の筋硬結は脊柱起立筋(首から背骨の両脇を通り骨盤につく筋肉)というからだを引き上げる働きをする筋肉の始まりにあたり、筋硬結ができていると筋肉の伸び縮みが起きにくくなるため、本来の脊柱起立筋のからだを引き上げるという働きが出にくくなります。このことで、上半身の重さをもろに腰の関節で受けることになり、関節負担が増えるために腰痛につながることが考えられます。
首の付け根の筋硬結を筋膜リリースで取り除くと、からだが軽く感じられて、引きあがった感覚が出てきます。今回の方も施術後、「からだが軽くなった感じがする」と言われていました。
肩の高さも違っていて、右肩が左肩に比べて高くなっていました。長く続いた腰の痛みによって、カラダのゆがみがかなり起きているようでした。
初回時の検査から問題点として
①骨盤のゆがみ(右骨盤の挙上、左骨盤の開き)、脚長差(右足が短い)
②首の付け根にできたしこり(筋硬結)
③首、肩、背中、腰、太ももの裏、足の指の付け根の筋膜の硬さ
④下半身、骨盤のゆがみからくる上半身のゆがみ
⑤おなかの圧力低下(腹圧低下)
をあげました。
これらの問題点に対して、
①足の指の付け根の筋膜をほぐして、ゆるめる。そこから足の裏、ふくらはぎ、太ももの裏、腰、背中、首、頭皮までつながる筋膜が少しずつゆるまることで脚長差、骨盤のゆがみが整ってくる。
②首の付け根の筋硬結は筋膜リリース指圧法で取り除いていく。首のしこりがとれてくると脊柱起立筋が働きやすくなるために体を引き上げる作用がでてくるので腰への負担が軽くなってくる。
③カチコチに硬くなっている筋膜に対しては指や肘を使った筋膜リリース全身調整法でその質をやわらかくしていく。
④首の付け根の筋硬結を取り除き、首や肩、背中、腰回りの筋膜がほぐれてやわらかくなってくると筋膜に引っ張られてゆがんでいた骨が正常な状態に戻ってくる。上半身のゆがみも徐々に整ってくる。
⑤骨盤のゆがみが整ってくれば、おなかに力が入りやすくなってくる。その状態になってくれば、あとは腹圧を働かせる調整運動を行ってもらうことで腹圧が入るようになり、骨盤、腰椎の安定性がでてくる。
このようなアプローチで筋膜リリース全身調整を行いました。
初回時に、「腰の痛みが強いので、両手に杖をついてでないと歩けないし、生まれたばかりの子どもを抱くこともできないので、腰の痛みを治して杖なしで歩けるようになり、子どもを抱っこできるようになりたい」と言われていました。
何とか腰の痛みをやわらげて、日常生活を送りやすく、そしてお子さんのお世話や抱っこができる状態になってもらいたという思いで整体をさせていただきました。
初回時以降は7回目まで、週2回のペースで通院をしてもらいました。その後は週1回のペースで約3か月を目安に通院してもらうようにお伝えしました。
今まで続いている硬くなった筋膜の質を元に戻らない状態にまでその質を変えて、からだのゆがみを元に戻らない状態にまで整えるには個人差はありますが、体質の改善期間として約3か月が必要です。
今までのからだの使い方や動作の癖、からだに対するイメージが急に変わるわけではありません。そのため通院当初はからだを整えてもまた元の状態に戻ろうとする力が強いために、初回から7回目くらいまでは3~4日に1回、1週間に2回の通院をお勧めしています。整体で整えたからだを元に戻らないうちに更に整えていき、バランスの取れた、筋膜が硬くなりにくい状態にまでより早く到達していただくためです。
今回の方も7回目まで週2回のペースで、その後は週1回のペースで約3か月通院してもらいました。
足の指の付け根の筋膜が最初、かなり硬くなっていて、足の指をほぐす際に強い痛みがでていましたが、7回目の通院時には痛みが出ないようになっていました。
首の付け根にできたしこり(筋硬結)も徐々に取れてきて、首の可動範囲が広がるにつれ、からだの深い部分の筋膜がやわらかくなっていきました。
足の指の付け根や首の付け根にできたしこり(筋硬結)が取れてきて、筋膜の質がやわらかくなってくると関節の動く範囲が広がってくるので、からだが動かしやすくなっていきます。
筋膜の質がやわらかく変化するにつれ、腰の痛みは少しずつやわらいでいきました。
6回目の来院時には杖1本で来院されました。
9回目の来院時にはご自身で車を運転して来院されました。
このころには「お子さんのおむつを替えることがでいるようになっている」と言われていました。
「日常腰の痛みも徐々に気にならなくなってきている」とも言われていました。
10回目の来院時には「少し腰の痛みはでるけれどお子さんを抱っこできるようになった」と嬉しそうな表情で話されていました。
その後13回目の来院時には杖なしでこられました。
上の写真は初回時と通院13回目の施術後の比較写真です。
初回時に比べて骨盤が起きて、ずいぶん腰が伸びるようになってきています。
現在、13回目の通院を終えられている段階です。
今後は、背中の筋膜の硬さが少し残っているので、背中の深部筋膜(脊柱起立筋や肋間筋膜)をゆるめてもう少し残っている背中の丸みを取り除いていく予定です。
今回の方のように強い痛みがある場合は、その痛みをかばうために体に力が入ってしまい、筋膜がカチコチになり、その筋膜に引っ張られて骨がゆがみ、からだのゆがみを引き起こしていきます。そして、ゆがんだからだが関節に負担をかけて、さらにまた痛みの度合いを強めるという状態につながっていきます。このような痛みの悪循環に陥っている場合は、その根本原因であるカチコチになった筋膜の質をやわらかくしていく根本的な改善アプローチが必要です。
痛みでお困りの方はできれば早くに筋膜へのアプローチを行うことで痛みをやわらげることができるかもしれません。
・長く続いている痛みやしびれで困っている方
・痛みの原因が筋膜にあるかもしれないと感じている方
・骨盤、体のゆがみが気になっている方
・病院で診断を受けたが、そのあとのケア法がわからない方
このようなことでお困りの方は当院独自の「筋膜リリース全身調整」がお役に立てるかもしれません!
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北九州市八幡西区折尾の「肩こり・腰痛ケア専門」整体院tete
理学療法士のイチケンでした。
最後までブログをご覧いただきありがとうございました。