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産後3か月、腰痛でお困りのママさんの骨盤矯正

こんにちは!
北九州市八幡西区折尾の「肩こり・腰痛ケア専門」 整体院tete
理学療法士のイチケンです!

今日は、産後3か月、腰痛で困っているママさんの骨盤矯正しました。

この方は以前当院に腰痛ケアで通院されていました。3回ほどの通院で腰痛は治っていましたが、その後2年ほど経過し、出産を機にまた朝起きるときに右の腰が痛むようになったとのことで本日受診されました。生後3か月の女の子をバスケットに寝かせての来院でした。バスケットに寝かされた女の子、施術が始まってすぐは少しぐずってましたが、そのうちにスヤスヤと寝てくれてました~♪なんて親孝行なんでしょう~(^^)/

 
写真は初回施術前後の比較写真です。

まずはじめに問診とカラダのチェックを行いました

実家に里帰りして出産をされ、そのまま1か月ほどはゆっくりと実家で育児をされていたとのこと。あまり体を動かさない時期があったようで、カラダを支える重要な筋肉である、おなかの深い筋肉(腸腰筋、腹横筋,腹斜筋)やお尻の筋肉(殿筋群)、背中の筋肉(背筋群、脊柱起立筋)の筋力低下がありました。

動作分析

腰の痛みの影響もありますが、仰向けに寝た体勢で両脚をおなかまで持ち上げられない状態でした。これはおなかの深い筋肉(腸腰筋、腹横筋、腹斜筋群)の筋力低下が疑われました。

片脚で立ってもらうテストでも、骨盤が左右にぶれ、ふらつきも大きい状態でした。これは、おなかの深い筋肉(腸腰筋、腹横筋、腹斜筋)やお尻周りの筋肉(中殿筋)の筋力低下が疑われました。

また、歩行時にはお尻が下っていて、大殿筋を使えてない状態での歩行でした。

通常、歩くときは足はかかとから地面について、つま先で蹴りだすようにして歩くことが理想です。そのつま先で蹴りだす際にお尻の筋力(大殿筋)を使うことになります。このつま先での蹴りだしが行われておらず、お尻を使って歩けていないようでした。

動作分析では、両脚を持ち上げる、片脚で立つ、歩く動作の観察をさせてもらいました。
日常必要な動作の際にカラダの安定力を出す体幹筋の筋力低下が顕著に起こっているようでした。

仙腸関節機能障害

仙腸関節とは骨盤内にある、脚(下半身)と体幹(上半身)をつなぐ関節です。左右のお尻の膨らみの真ん中あたりにあります。

 

仰向けに寝てもらい、脚を片方ずつ上げる検査(SLRテスト)で右の脚が上がりにくいようでした。上げる際に右腰の痛みも出ました。これは右の仙腸関節の動きが悪いサインです。腸骨に対して仙骨が後ろに傾く動きが出ていないようでした。

身体評価から予想される問題点

上の問診とカラダチェック、動作分析から骨盤内の右仙腸関節の動きが出ていないことと体幹筋の筋力低下によって腰に負担をかけているということが問題でした。

専門的には

・右仙腸関節機能障害(右仙腸関節後傾不全)による腰背筋の筋緊張亢進

・腸腰筋、腹横筋、腹斜筋、脊柱起立筋、大殿筋、中殿筋の筋力低下による腰椎、仙腸関節への負担増大

により、右上殿部に痛みが出ているのではないかと予想して、問題点の改善にむけた施術と調整運動を実施しました。

施術と調整運動

右仙腸関節の後傾という動きを出す施術(右仙腸関節後傾離開法)を行いました。わずかな関節の動きですが、この動きを出すことで、右仙腸関節周囲の筋緊張が緩和されました。施術後の検査では、右脚の上りが良くなっていて(SLR45°→70°)、痛みの度合も10から3に低下しました。
仙腸関節の調整後、首周囲の筋緊張も高かったので、筋膜リリースにて側頭筋、後頭下筋群、胸鎖乳突筋などの首周囲の筋肉の緊張緩和を図りました。

その後、調整運動として、仰向けに寝た状態で両膝を立ててもらい、腹式呼吸をしながら左右に膝を倒してもらう動きと、開く動きの2種類、骨盤と背骨周囲の筋膜を緩める動きを行ってもらいました。(各10回×1セットずつ)

次に、仰向けに寝た状態で、両脚をおへその上あたりに上げてもらい、股関節、膝関節を直角に曲げた状態でキープ、腹式呼吸を10呼吸。筋力低下のある腸腰筋や腹横筋を働かせてもらいました。

初回時は問診とカラダチェック、動作分析ののち、施術と調整運動、カラダの状態と今後の治療計画の説明を行いました。すべて含めて時間としては約50分間の整体でした。

今後の治癒までのアプローチ

このブログを書いている現在、初診から3回目の通院を終えていて、朝起き上がる時に出ていた腰の痛みがほぼなくなっているとのことでした。

今後、骨盤が安定してくる6か月までの期間(2か月で計4回の通院)で、体幹筋の強化を図っていき、腰椎、仙腸関節への負担軽減を目指します。

現在、仙腸関節の動きが正常化しているので、右腰に起こっていた筋緊張が和らいで、、筋スパズムによる痛みはなくなっています。

今後は腰に負担をかけないカラダづくりをメイン目標に2週間間隔で残り2か月間(計4回)の通院をすすめています。ここまでで、セルフコンディショニングとトレーニングの実践が一通り終わるので、筋力チェックを行って、しっかり安定した体幹部になっていれば通院は終了になります。(初診から約3か月で計7回の通院計画)その後の経過や不安なことがあれば、1か月に1回程度のメンテナンスをおすすめするかもしれませんが(^^)

産後の骨盤調整、腰痛や肩こりケアの必要な方は整体院teteにお任せ下さい。

産後の骨盤調整は骨盤が安定する6か月までが一つの治療目安です。

産後の状態にもよりますが、1か月検診にて産後の経過が良いようであれば、産科医の了解のうえで整体をお受けいただけます。

産後ケア、骨盤調整は産後1か月~6か月がベストタイミングです!

北九州市八幡西区折尾の「肩こり・腰痛ケア専門」
整体院tete 理学療法士のイチケンでした!

最後までブログを読んでいただきありがとうございました。

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