ブログ

ハンドボールを投げる時に右肩に痛みがあるという医大生のスポーツ整体

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こんにちは!
北九州市八幡西区折尾にある「肩こり・腰痛ケア専門」 整体院tete
理学療法士のイチケンです!

今日の症例紹介はこちら

ハンドボールを投げるときに右肩が痛むのでその原因と治し方を知りたいという医大生を施術しました。

カラダの状態を詳しく問診、検査していくと、右肩の後ろの筋肉(三角筋後部繊維や棘下筋、小円筋)に張りと押さえると痛み(圧痛)、ボールを投げ終わる時に痛み(動作時痛)がありました。

右肩の関節可動域も水平内転、屈曲・内旋の動きに制限がありました。この動きは腕を内側水平に入れる、腕を上げるという二つの動作がしにくい状態でした。肩後面の筋疲労がとれていないために、このような右肩の関節可動域制限が起こっているようでした。

右肩だけではなく、股関節の可動性も低下していて、股関節周囲の筋肉(特にハムストリングスという太ももの裏の筋肉)が硬い状態でした。

また、ベッドに座ってもらうと背中が丸まっていました。
これは、良い姿勢を維持してカラダを安定させるために必要な筋力、おなかや背中にある姿勢維持筋(腹横筋、腹斜筋群、脊柱起立筋、背筋群)の筋力が発揮されていない状態でした。

これらの身体評価から

まずは、疲労が蓄積している右肩周囲の筋肉、股関節周囲の筋肉をゆるめ、筋膜を整えるアプローチと

肩にも負担をかけるであろう不良姿勢の改善が必要であると想定して整体施術を行い、その後に姿勢維持筋が付着している骨盤や背骨周囲の筋肉をゆるめ、それらの筋力を発揮しやすくするセルフストレッチや調整運動を行ってもらいました。

どうして右肩後面の筋肉に疲労が溜まるのか?その原因

ハンドボールを投げる動作、特にゴールへ向かうシュートの際のスローは、体幹を安定させる筋肉(体幹筋)を使いながら、右腕を強く振り抜きます。

その際、遠心力で、右腕が遠くへ持って行かれます。この肩にかかるストレスが肩後面の筋肉(三角筋後部線維、棘下筋、小円筋)に引き伸ばす方向性(遠心性収縮)を発生させます。

投球(スローイング)動作においては、右肩後面の筋肉の遠心性収縮が繰り返し起こっています。そのため、筋疲労がたまりやすいのです。試合後に肩のストレッチやアイシングなどのケアを怠ると筋疲労は徐々に蓄積していきます。

今回の症例もケアを怠ったことで痛みが起こっているようでした。

そして、姿勢維持に必要な体幹筋力が低下していたことや股関節を中心とした可動域制限と筋肉の硬さも、肩へのストレスを増幅させているように思われました。

初回時のアプローチは肩、股関節周囲の筋肉をゆるめることでした!

初回時は張りのある右肩後面の筋肉(三角筋後部線維、棘下筋、小円筋)をゆるめていく筋膜リリースを行いました。筋疲労が溜まって、関節可動域が小さくなっている右肩は、左肩とは張り感と痛みが全く違っていたので、まずは筋緊張をやわらげることが必要でした。

右肩周囲の筋緊張をとれば、蓄積している疲労もとれるし、肩を安定させる(上腕骨頭を肩甲骨に引き付ける)ための筋力(インナーマッスル)も発揮できるようになります。

また、股関節周囲の筋肉はセルフストレッチや調整運動でゆるめていきました。

そして、不良姿勢の改善に必要な体幹筋である腹横筋、腹斜筋群、脊柱起立筋を働かせるために、おなかの圧力を高めるエクササイズ(ドローイン呼吸法・・・⇒息を長く吐き切る呼吸訓練です)と体幹筋トレーニング(スタビライゼーショントレーニング)を行いました。

少しずつ体幹筋トレーニングメニューを変えながら、10回ほどの通院をしてもらいました。

初回時と10回目通院後の比較写真はこちら↓  
 

特に意識しないで、できるだけ自然に座ってもらっています。

後ろからの写真では、10回目来院時の施術後の写真は初回時に比べ、尾骨から背骨にかけての中心軸上で安定して座れていて、左右の肩の高さもそろっています。

横からの写真では、初回時は骨盤が後ろに倒れて、背中が丸まっていましたが、10回目来院時、施術後の写真では、骨盤がしっかり起きており、背骨も自然なカーブが出ています。

姿勢を維持するための体幹筋力が発揮されてきているようです。

現在の整体アプローチと(続)体幹筋トレーニング

最近では、整体施術時間の中で3種類の体幹筋トレーニングを行ってもらっています。

当初あった右肩の痛みは3回目通院時にはなくなりました。

現在は体のメンテナンスとハンドボールのパフォーマンスを向上させるための【スポーツ整体メニュー】に取り組んでもらっています。

当院が行っている【スポーツ整体】とは

カラダの土台である骨盤と背骨の骨配列(アライメント)を整えたのちに、体幹部を安定させるためのスタビライゼーショントレーニング(体幹筋トレーニング)を行う当院独自のメニューです。

スポーツトレーナー経験のある理学療法士だからできるマンツーマンでのスポーツ整体。

コースはスタンダード(50分7000円)、スペシャル(70分10000円)からお選びいただけます。

・頭痛や肩こり、腰痛などの症状がある方

・より安定した体幹を手に入れたい方

・頭をスッキリさせ、よりスポーツパフォーマンスを発揮させたい方

におすすめの施術です!

最後まで理学療法士イチケンブログを読んでいただき、ありがとうございました。

【スポーツ整体】に興味のある方、まずはお問い合わせください!

カラダの気づきとよい習慣を提供する
北九州市八幡西区折尾の「肩こり・腰痛ケア専門」 整体院tete
理学療法士のイチケンでした!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

  1. 何度も繰り返すギックリ腰を根本的に治したいという50代、女性の方…
  2. 左のお尻から太ももの裏、ふくらはぎにかけて広がる痛みで困っていた…
  3. ひどい首こりと肩こりの原因は筋膜バランスの崩れとカラダの歪みでし…
  4. ひどい肩こりと左膝に痛みがあるという50代の看護師さんの整体
  5. 【四十肩】肩以外の〇〇の動きをよくすることで肩の動きが楽になる!…
  6. 膝痛 画像 膝の痛み(歩く時や立ち上がる時に痛む)症例その1
  7. 産後、強い腰痛のため両手に杖をついて来院された30代女性。13回…
  8. ストレートネックが原因で腕のしびれを起こすことがあります!

最近の記事

PAGE TOP